カウンセリングサービスの帆南尚美です。
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先日ロンドンで行われていた世界陸上に参加する選手のインタビューをテレビで見ていたときです。

女子マラソンの日本代表選手二人が、同じアスリートクラブのチームメイトということで、仲良しだけどライバル、というようなことを話していました。
そして、マラソンレースはお互いに負けたくない!という旨のコメントを堂々としていたのを見て、これはいいなぁと思っていました。

スポーツでは負けたくない、勝ちたい、と言うことは当たり前のことのようですが、普段の生活ではなかなかそう言えないことが多い気がします。

それは、競争すること、競争心を持つことがあまり良いことと思われていないからかもしれせん。

同期の一人が昇級したとか、同僚が会社肝いりの大きなプロジェクトメンバーに抜擢されたとか、仲良しの友達が先に結婚することになったとか、ご近所さんが家を新築したとか、

なんとなくモヤモヤした気持ちで、自分が負けたような、いやまだ負けたわけではないとか、妬んでいるような自分は嫌なやつだとか、こんなことを考えること自体私は性格が悪い、などと思うかもしれません。

そんなとき、自分が競争しているんだな、とまず認識することはとても大事ではないかと私は思います。

そのうえで、そうした競争心を感じさせた相手に対して、自分が競争していたので負けたようで悔しい、という気持ちを表現できると、なお自分が楽になれると私は思います。

そんなこと言えない!と思いますか?

実はこれはとても簡単なことで、相手にこの一言を言うだけかなと思います。

「いいなぁ」または「うらやましいなぁ」

です。

もちろん「悔しい」でも、「私も後に続くわ」でも構いません。

この一言を言えると、自分でも自分の競争心を明確に認識することになり、その競争は自分にとって本当に必要なものなのか、考える機会にもなるかと思います。

もしかしたら、なんで私はこんなことで競争していたんだろう、と、ばからしく思うこともあるかもしれません。

あるいは、私はこの件についてはどうしても負けたくないのだと、あらためて思うかもしれません。

どちらにせよ、うらめしく思っているより、うらやましいと言ってしまって、競争心を持っている自分を許してみませんか。

その競争心をやめても持ち続けても、どちらでもいいのですが、もし持ち続けるならば、それを自分に許すことで、妬みや嫉妬に苦しまず、自分が欲しいと思っている何かを手に入れるための、建設的な努力に力を注げるようになるのではないかと私は思います。

使用済み美幌峠1